カラスの意味

「イチケイのカラス」カラスの意味やドラマと原作の違い、入間みちおの物語を漫画から紹介!

イチケイのカラスモーニングに連載。

作者は浅見理都

全4巻

2018年から2019年まで連載されていました。

2021年4月5日からフジテレビ系(月9)で放送です

原作とテレビドラマの設定にはかなりの違いがあります。

まず、主役が違います。

漫画ではわき役だった小太りな男がイケメンキャラになって登場です。

しかも、元主役の性別まで違っている!?

まずは漫画からあらすじを見ていきます。

イチケイのカラスーあらすじ

イチケイのカラス

主人公は裁判官である坂間真平。(真ん中の男性)

彼を一言であらわすとTHE裁判官、といった真面目で堅物なイメージです。

そんな彼は第1刑事部に配属されました。

そこには急に坂間を坂間っちと呼ぶ人懐っこい書記官。(石倉)

話がとてもゆっくりな事務官。(一ノ瀬)

スマホアプリにはまり、自作で可愛い本を出版する部長。(駒沢部長

机の上がぐちゃぐちゃでポテチばかり食べている刑事裁判官。(入間みちお

なごやかな雰囲気の部署でした。

イチケイのカラス
(この5人が第1刑事部のメンバーです。)

部署は和やかですが、反して坂間は堅物です。

彼は「下々の物には一生理解してもらわなくても結構」というように、裁判官という仕事は一般の人にわかってもらえなくても仕方がない、と思っています。

それを受けてみちおは言います。

坂間はきっと自分の選民意識と闘うことになるだろう、と。

裁判所の日常

裁判官は言います。

「あなたは答えたくないことは答えなくていいですし、ずっと黙ったままでも構いません。
そのことによって不利に扱われることはありません。
検察官の述べた起訴事実に間違いはありますか?」と。

事務的にこういわれた被告人は、ほぼその通りだと認めます。

起訴事実が間違っていようと、合っていようと、認める確率が高いのです。

その背景には、裁判官の高圧的な態度がありました。

きっと話しても理解してもらえない

裁判官はただ書類から判断するだけ。

自分とは遠い世界の住人。

話しても仕方がない人間だと思われるからです。

なので、大抵の被告人は裁判官と会話をしようとしません。

ここに壁があります

坂間はずっと壁を感じてきました。

しかし、部長の駒場の裁判のシーンでは違うことが起こりました。

「あなたは答えたくないことは答えなくていいですし、ずっと黙ったままでもかまいません。
ただ私としては、本当にやっていないのならば、必ず言ってほしいと思います。

この言葉を受けて、被告人は「私は…やっていません」と言いました。

事実の再確認です。

裁判所では判断のための証拠を、再度裁判官も含めて検証できるのです。

今回はわいせつ容疑で捕まった男性の証言と、被害にあった女性の証言をふたたび検証しました。

公衆トイレの暗闇の中で女性は胸を鷲づかみにされた。

その暗闇で顔はわかるのか?

再度みんなで検証をします。

検証結果は、犯人の顔は暗闇でも判断できると証明されました

つまり、証拠はそのまま証拠としてあっていたのです。

無駄足を踏んだ、と言ってもいいのかもしれません。

再度、その実験結果も踏まえて裁判官は被告人に刑を下しました。

有罪判決です。

結果としては被告人が嘘をついた形にはなりました。

でも、その被告人は控訴しませんでした。(控訴再び裁判をすると訴える)

みんなが骨を折って調べた事実に納得をしたのです。

裁判官の仕事とは

駒沢(一番左の人物は坂間にいいます。

「よくよく調べた上で有罪にされるのと、流れ作業的に有罪にされるのでは、受ける印象が全く違う。」

出世できる仕事の仕方かどうかはわからないけれど、格段に仕事が面白くなる仕事のやり方ではある、と。

裁判官は一般の人には非日常的であちら側の人だと思われています。

そして、そんな裁判官は「判断」することが仕事です。

どんなに無罪に見える人でも証拠に基づいて判断を下します。

壁の向こうから判断されることの意味を問いかけています。

これは裁判官の職種を超えて、私達にもあてはまります。

裁判官は「判断」が仕事になっていますが、私たちは仕事ではなくても判断をしています

とくにSNSの普及と共に現実が見えない判断が増えました。

壁の向こうから現実を見ずに判断を下していないか、一緒に考えることができます

イチケイのカラスーイチケイとは

イチケイというのは武蔵野地方裁判所第1刑事部の略です。

第1刑事部を略してイチケイと言います。

ドラマの内容

2021/4/5からフジテレビ系(月9)で放送予定。

主演はなんと……入間みちお(竹野内豊)です!!

漫画ではポテチばかり食べていて小太りキャラなのに、イケメン裁判官になっています。

さらに、漫画では主人公の坂間真平は女性役の坂間千鶴黒木華)に変更されています。

原作者承認のもと、人物設定が変更されたうえに、物語が再構築されています。

カラスの意味とは-2巻の物語から解説

漫画2巻でカラスの意味を語っている話を紹介していきます。

 

ホームレスの男女がいました。

籍はいれていないけれど、連れ添って5年。

男は連れ合いのことを女房と呼んでいます。

女房は最近、胸の痛みを訴えていました。

気になって、病院に行くと医師は「異常なし」といいます。

でも、毎日のように胸の痛みを訴える女房。

ある日、帰らぬ人となりました。

夫は女房の日記を発見します。

 

3月24日
「倒れて病院にいったけれどなんでもないと言われた。」

4月30日
胸が苦しい。そろそろだめかもしれない。
明日出ていく。」

5月1日
「苦しくなる回数が増えてきた。
早く出ていかないと、迷惑がかかる。」

5月3日
「お父ちゃんが出かけてるすきに行こうとしたが、
だめだった。明日こそは。」

5月4日
お父ちゃんへ
ごめんなさい

日記を読んだ男は病院に乗り込みます。

脇には女房が死ぬ間際に調理につかっていた包丁を毛布にくるんで持っていきます。

「女房を見た医者を出せ!」

男は病院で暴れ、毛布をたたきつけると包丁が飛び出しました。

凶器が発見されたので、男は警察に連行されました。

裁判が行われます。

入間みちおが裁判官でした

男は言います。
裁判官様…自分はもう正直1分1秒もこの世にいたくないんですわ…

裁判が早く終わることを望む男。

入間はこう語りかけます。
奥さんはもう少しあなたの中で長生きさせてあげてもいいんじゃないですか?

入間の言葉を聞いた男は、事件の真相を正直に話します。

今まで持っていた包丁は凶器だと扱われていました。

でも、男の口からは妻の形見だったので、一緒に病院につれていったと述べます。

毛布にくるまれていたこと。

男が包丁を投げつけた後、ずっとイスに座っていたこと。

これらのことから、男の犯行は悪意性の小さいものだと入間は判断しました。

特に男に負担はなく釈放されます。

事件の後、入間は坂間(主人公)に語ります。
「彼らは居場所がなく再犯を繰り返して俺たちのもとへと来る
そしてまた刑務所へ戻って行く
俺たちがやったことはなんだろうと思わないか?
大木さん(事件をおこした男)の弱さは大木さんだけのものか?」

そういって入間が去ったあと、入間の知り合いの占い師がそこにあったカラスの置物の意味を説明しだしました。

「アラスカのほうにワタリガラスの創世神話がたくさんあるんだよ。
神話の中のカラスは自由奔放で身勝手で
気まぐれに世界を創ったりするようなヤツだが…
その知恵を駆使して
自ら人間に光や火や水を与えたりもする。
個性があってとても好きでね。
とても自由な感じがするだろう。

占い師はみちおがこのように語っていたと述べました。

裁判に当たった男(大木さん)は後になって入間に手紙を書きます。

奥さんが入間裁判官に会わせてくれたのではないか、と最近思うようになったこと。
あれから毎日、もう少し私の中で女房を長生きさせてもいいのでは、という入間裁判官の言葉を思い出していること。

私は弱い人間です。
でも、まだ生きています。
生きていることをよしとしてくださったことを、深く感謝いたします。」

みちおはこのような手紙をもらったのでした。

みちおが知恵を駆使して、男に光を与えた。
かつ、自由な形式をとって男に一番いい道を考えることができた。

このようにも捉えられます。

「イチケイのカラス」カラスの意味-まとめ

「イチケイのカラス」では堅物な主人公坂間に入間は裁判官とはなにかを態度で示します。

この話で入間は被告人にとって一番いい判決は何かを摸索していました。

一番いい道を出すために、被告人を拘束せず、自暴自棄にならないように奥さんとのエピソードを思い起こさせました。

入間の言葉に男は涙を流したのです。

裁判とは何かを考えさせられるストーリー。

そして、判断を下すものはどのような人物でいるべきか。

その知恵を駆使して
自ら人間に光や火や水を与えたりもする。

このカラスの概念をドラマでも応用しているのか、見比べてみるのも楽しいですね。

入間みちおが裁判官になった理由を紹介!

この話は4巻に載っていました。

>>イチケイのカラス

原作-入間みちおが弁護を失敗した理由

「イチケイのカラス」4巻にて語られているエピソードです。

入間みちおは有名な弁護士でした。

同僚がみちおにどうして弁護士をやめたのかを尋ねます。

弁護士は無力感と闘わなければならない

このように話、みちおが無力感と闘った話が展開していきます。

まずやり手弁護士みちおはある裁判で無罪を勝ち取ります。

でも、被告人は浮かない表情。

なぜなら無罪になるまでに時間がかかったため、仕事や妻や子をなくしていたからです。

無罪になったって
すべて元に戻るわけじゃない…

そんな被告人のセリフを聞いて、みちおは無力感にさいなまれます。

弁護士をやめるきっかけ

ある日、タクシーとバイクの衝突事故が起こりました。

バイクの運転手が即死。

タクシー運転手の雨宮さん(女性)は「信号無視はしていない」と主張。

けれど、雨宮さんは取り調べ中に警察に「形だけでいいから赤信号で交差点に入った」と言って、と言われます。

こう言ってしまったことで信号無視扱いになり有罪判決になりました。

これを否定するため控訴を申し立てする雨宮さん

担当弁護士はみちおになりました。

みちおは聞き込みをしたり、実際に車で計測したり、ビラを配ったり。

やっと目撃者を発見!

裁判所で証言をしてくれると約束を取り付けました。

現場検証の結果をおさめたビデオと目撃証言があれば、なんとかなるのではないか。

そんな期待が見えてきました。

ところが。

裁判長が言います。

申請された証拠の採用については
全て却下します
必要性が認められないので
異議も却下します

みちおの努力の甲斐なく、一審と同じ判決になりました。

雨宮さんは言います。

私はどうあがいたって、『未来ある高校生を信号無視で轢き殺した人でなし』なんですよね…

みちおが苦労してやってくれたことを知っている雨宮さんはさらに続けます。

これだけやって言い分すら聞いてもらえないなんて
裁判は…なんのためにあるんですか?

判決が出た後、傍聴人が雨宮さんに迫ります。

「雨宮さんっ あんた恥ずかしくないのか
何が今頃信号無視してないだ」

「さっさと手ェついて謝罪しろ!!」

「土下座して工藤さん(亡くなった高校生)に
詫びなさいよ!!」

このような非難が浴びせられます。

雨宮さんは過失がなかったと主張し、その証拠もある。

それでも、認められなかった。

「申し訳ありません…申し訳…」

土下座をしながら、雨宮さんは傍聴人に謝りました

原作から入間みちおが裁判官になった理由

みちおはしばらく休むと事務所に連絡しました。

実家に帰り、鶴を折ったり、バニラクッキーアイスの中のクッキーの数を数えたり。

そう暇にしている中、みちおは妹に頼まれてコミケ(同人誌などを売る場所)に本を買いに行きました。

そこで、カバの表紙の本(自作裁判官マニュアル)を売っている裁判官の駒沢部長(イチケイの部長と出会います。

一冊1000円。

購入したみちおはその中の一文に感動します。

ここまで調べてもらったのだから仕方がない…という気持ちになるまで持っていく。
そのことを『成仏させる』と私はよんでいるのですが
被告人を『成仏』されることができなければ
刑事裁判官は失格といえるでしょう。

読み終えて、みちおは駒沢部長から追加で10冊購入します。

話していると、駒沢部長はみちおのことを知っていました。

みちおはそれほど活躍している弁護士だったからです。

駒沢部長はみちおに裁判官になることを勧めます。

裁判官にこそ向いている、と。

不条理を身に染みて知っていて
弱い人の立場にもちゃんと向き合える
裁判官としての大事な資質です
あなたにはそれがあります」と。

そうしてみちおは弁護士をやめて裁判官になったのでした。

原作から入間みちおが裁判官になった話-まとめ

漫画の主役は坂間真平ですが、全4巻の漫画の中でみちおは主役級の活躍をしています。

今回のみちおが裁判官になった話も、漫画全体の中では最終話の一つ前の物語です。

みちおが主役の話は漫画でもたくさんあります。

なので、テレビドラマではみちおが主役になるというのは納得がいきますね。

物語全体では、裁判官がどうやって判決をしているのか、どのように考えているのかが詳しく語られています。

そんな全巻をじっくり読むならこちら。
>>イチケイのカラスコミック 全4巻セット [コミック] 浅見 理都

イチケイのカラスーまとめ

イチケイのカラスモーニングに連載。

作者は浅見理都全4巻

2021年4月5日からフジテレビ系(月9)で放送予定です

最新情報はツイッターにて。

漫画から裁判のことが学べるね!

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